写真は 函館山の夕日
この光景をみて 折口信夫 『死者の書』を原作にした川本喜八郎作の人形劇中の二上山を思いだした
藤原郎女(イラツメ)は斬首される直前に観た耳面刀自(ミミノモトジ)の美貌にひかれ この世に未練を残しながら 息絶えた大津皇子の幻影を 二上山に見い出した
藤原郎女は 写経をして大津皇子の さまよう 魂を鎮魂する
それだけ の ストーリーなのだが
味わい深い作品だ
その場面を思い出すほど 函館山に沈む夕日は神々しかった
大津皇子は天武天皇の第三皇子
兄の皇太子である草壁皇子の計略にはまり24才で斬首された
体格もよく 文武両道
人望も高く 草壁皇子にうとまれ計略にはまった